株式会社メドレー
様
「医療ヘルスケアの未来を創る」をビジョンに掲げ、インターネットテクノロジーを活用した事業やプロジェクトを通じて「納得のできる医療」の実現を目指す株式会社メドレー。2019年に上場し設立14年目、人材プラットフォームと医療プラットフォームの2大事業で医療業務のDX化を推進し続けている。
法律のプロとして受け身ではなく、主体的に事業に携わる面白さ
高い要求水準とリーガルセンスを兼ね備えたプロフェッショナル集団
法律事務所時代に1年間企業へ出向した際、ジェネラルカウンセル的な役割を求められ、そのサポートを担当した経験がありまして。法務という切り口ではあるものの経営の重要事項や重要な契約交渉に関して責任を負うことはもちろん、問われたことに対して最適な道を示し、最善の解決策を示す。その要求水準の高さやリーガルセンスが存分に問われるジェネラルカウンセルというポジションに強く興味を持ったことがきっかけです。
専門分科していく事務所所属の弁護士とはまた違った面白さや新しい世界が見えるのではないかと。たまたま、メドレーの経営陣に友人がいたことから誘いを受け、社長を含む他の経営陣と話してみても皆さんリーガルを非常に重要視していたことが印象的で、最終的にジョインを決意しました。
私は法律事務所勤務の後に総合商社でのインハウス経験がありますが、法務部だけで100人いるような大所帯。国内外の幅広い事業に関与できて、インハウスとしての成長機会には非常に恵まれていたと思う一方で、自分が法律事務所で培ってきた弁護士としての専門性やスキルをフルに発揮できていないという感覚がありました。海外駐在も含めて商社のインハウスとしてひと通り経験したところで事業会社への転職を決意、事業の社会的意義の高さや市場ポテンシャルの大きさに引かれてヘルスケア領域のスタートアップへ。
急成長中の組織において法務責任者として法務基盤の構築、法務組織の立上げ、経営を左右する課題や資金調達に取り組める面白さを日々感じていたなか、ミドルからレイターステージへの過渡期においてコーポレート機能のあり方、リスクやコンプライアンスの捉え方、専門人材の採用・育成等について課題感を抱くようになりました。そんな時に出会ったのが、同じヘルスケア領域で成長を続けていたメドレーです。
社長自身のリーガル、コンプライアンスに対する意識が非常に高く、会社としてコーポレート機能をとても重視している。同じ法律事務所出身の同僚もいる。プロフェッショナルとしてのスキルを活かして会社とともに自分も成長していけるのではないかと直感しました。
少数精鋭のプロフェッショナルだからこそ、人員不足とどう向き合うか
弊社と同じ規模感以下の会社であれば共通の悩みと言えるかもしれませんが、そもそも法務部の人員が少数精鋭で、さらに弁護士有資格者はさらに数が少ないというのが現状です。一人一人の責任や業務比重が高い中、女性社員であればライフステージの変化で産休や育休が発生することも。
一人が抜けることで当然他メンバーの業務量は増加しますが、産休を想定して余剰人員を常時抱えておくことは非常に難しい。欠けた人員を増やすといってもタイミングよく即戦力を採用できることはほぼなく、仮に採用できたとしても教育が必須で独り立ちに半年~1年はかかってしまう。
策がなく絶望しかけていたところに、ロースクール時代からの友人・酒井先生が独立してLEACTを起ち上げたという話を耳にしまして「これは頼るしかない!」と笑。
急遽足りなくなった部分のサポートはもちろん、社内メンバーと連携を図りながらバランスよく補填してもらっているのが現在です。
産休や育休に限らず、人材の流動性が高いベンチャー企業の場合、突然、優秀な人材が辞めるケースも多々あるのではないかと思います。そして小規模な企業であればあるほど、人員不足のダメージとインパクトも大きいはずです。さらに弊社は事業規模の拡大に伴い、M&Aや難易度の高いコーポレートアクションの案件も複数抱えており、単純に産休で人員が減っていなかったとしても法務部全体としての業務量は増加傾向にあります。
ハイスキルな法務業務の担い手となる即戦力となる人材は常に求めている状況です。
頼れるパートナー、「LEACT」の存在
自分もいざ法律の専門家へ頼む側になってみると普段の社内打合せや直接事業部と話して進めてもらいたいケースは非常に依頼しづらい。特に大手事務所はプロジェクトベースで依頼が成り立つため、ビジネスモデル的に合致しにくいのかなと。
酒井先生は法律家としての優れた経験も持ちつつ、かつ、ビジネス感覚にも秀でている。また、長期スパンで継続的に参加してもらっているので、コミュニケーションコストも低く、ちょっとしたことも含めて相談が非常にスピーディー。すでにチームの一員のように感じています。さらにLEACTの業務上、当社のような企業フェーズの会社を数多く見ているので、実務の傾向や事例を踏まえた積極的な提案や助言も頂くことができ、とても助かっています。
法律事務所LEACTのクオリティの高さや安定感が決め手になりました。大手事務所出身で法曹界の中でも厳しいと有名な先生の元みっちり鍛えられてきた基礎力と確固たる安定感がある。弊社はプロダクトへの要求水準がとても高いので、通常の仕事レベルでは経営陣は満足しない。社内リーガルの目線に立ちながら、知見を惜しみなく還元してもらえるのは大きいです。
そして何より一番大きな効果は、自分の不安が減ったということ。急遽重大な案件が生じた場合には新たに弁護士に依頼しようにもコストも時間も絶対的に間に合わない。メンバーに相談しにくい悩みを共有できる心強いパートナーがいるということは精神的にもかなりプラスになりました。
酒井先生はとにかく人柄がいいのも魅力ですよね。日々忙しく業務が慌ただしい中でも酒井先生が社内ミーティングに加わってくれるだけで、場がぱっと明るくなる。
いつの間にか自然と場に馴染んでいましたよね。気がついたら法務部の飲み会にも参加するまでに笑。法律事務所LEACTの強みは、上場ベンチャーの懐に入って一緒に並走しながら仕組み化に関わる部分までアドバイスをしてくれるところです。これは大手事務所ではなかなかできないことだと思います。今後は新しく入社する法務部員に対する育成面でも期待しています。
法務部は現在11名体制(新規採用含む)で、契約書作成・レビューなど法務に関する業務全般からコンプライアンスやリスク管理まで幅広い所管範囲を一手に担っています。法務組織が社長直轄のため、ガバナンスや重要な意思決定を行う際は社長から直接相談があります。
法律専門家が議論するような論点が経営陣から出てくるほど、トップとの法務の距離が非常に近いことが特徴的だと思います。
私は法律事務所、総合商社、スタートアップを経て現職へ。入社してまだ数か月ですが、メドレーはベンチャーらしいスピード感やダイナミックさがありながら、一方で盤石な事業基盤と人材基盤を兼ね備えている。いわば大企業とベンチャーのいいトコどりだな、と。法務として求められるレベルも非常に高く、プロフェッショナル。これまで培った知識や経験もフルに活かせ、上場企業のコーポレート法務やヘルスケア領域ならではの事業法務の面白さを直に感じられる点も魅力だと思います。
外部弁護士の立場と違うところとして、やはり「受動的ではない」という点につきるかなと思います。事業のことを考え自分で提案して主導的に動くことが常に求められる。
法律事務所の弁護士、特にM&Aや危機管理のようなプロジェクトに携わっているケースの場合、クライアント側で発生した問題を短期的に集中して解決すれば案件が終結します。ところがインハウスの立場ではこうはいかない。
数年後、将来を見据えて長期的なプランで考え、成長し達成していく必要がある…一番大きな違いでもあり、インハウスの面白さや醍醐味を感じる部分でもあります。